2011年8月12日金曜日

『The Leech Woman(60)』

【納涼Bムービー大会②】 『The Leech Woman(60)』 


とある開業医のところにミイラのように干涸らびた老女が現れる。彼女は故郷のタンガニーカの村に帰るために資金を出してくれと要求する。その見返りとして彼女の属する民に伝わる若返りの秘密を教えてやるともちかける。興味を持った医者は妻同伴でアフリカに向かい、現地でガイドを雇い共に老女の言ったナンド族の村を目指す。

途中村の住民の襲われ半ば囚われの身として村にたどり着いた三人は老女と再会し、若返りの儀式に参加することを許される。この村に伝わる蘭の花粉から取れる秘薬と男の松果腺のホルモンを混ぜたものを飲むことにより老女は若返る。医者は老女の許可を得て妻に若返りを勧める。老女は妻に犠牲となる男の選択を迫り、妻は夫を犠牲者にと選ぶ。

実はこの夫婦離婚間際の不仲状態で、夫は妻を若返りの実験台にするために同伴させたと思われるが、土壇場でしっぺ返しを受けることになる。若返った妻に向かって老女は、この効果は一時的なものだと忠告する(そんなこと、先に云ってくれよな)。

若返った妻にクラっときたガイドは秘薬と指輪(松果体ホルモンを採取するための凶器)を盗み、ダイナマイトを使って村を脱出。途中効果が切れて元の姿に戻った女を捨てようとするが、逆に女の犠牲となって秘薬と指輪は女の手に渡ってしまう。

若返った姿で妻の姪になりすまして帰国する女を、亡き夫の若き弁護士が出迎える。弁護士には婚約者がいて、とお約束通りの恋のさや当てが始まる。一方女は若さを保つためには秘薬に頼らなければならない。秘薬はあるが男の松果体ホルモンを手に入れるために通りすがりの男を殺してしまう。女と弁護士との仲を不審に思った婚約者は、女の家へ弁護士より早く乗り込んでいくが、あっけなく女に殺されてしまう。婚約者をクローゼットに隠し、弁護士を迎える女。そこへ警察が家宅捜査に乗り込んできて…。



〈ヒル女〉と訳せる題名から吸血鬼の亜流かと思ったがそこはちょっとひねってある。生き血でなく松果腺から分泌されるホルモンが必要になるという。しかし〈松果腺〉なんていうこむづかしい器官を引きずり出すほどのお話でもないと思うんですがね。IMDbのリンクへはこちらから