2011年8月21日日曜日

『ザナドゥ(80)』

『ザナドゥ(80)』

LD時代からのお気に入り作品の一つ。もちろん劇場へも足を運びました。でも後半ではあくびしてましたがw。

お気に入りの理由の一つは、R/Greenburg Associates(現R/GA Media Group Inc.)が手がけた特殊効果の数々。同社を一躍有名にしたのは『スーパーマン(79)』のメインタイトル。
本作でもオリビア・ニュートン・ジョンたちミューズのエッジを彩るエフェクト、ワイプ等、見所満載。

劇中に挿入されるドン・ブルース監修によるアニメーションもナイス。90年代の長編作品ほど表情がくどくなく自分は気に入っている。

そして、サウンド。劇場での鑑賞時はそれほど感銘を受けた訳でもないが、VHD(知っているかなぁ?)、LDでの鑑賞でいたく感動した。音声は2chドルビーステレオだけれども、しかるべき再生法を用いると素晴らしい音場を展開してくれた。

ドルビーステレオは同社の正規のデコードによるドルビーサラウンド(またはプロロジック)再生が王道だけれども、サラウンドchに帯域抑制のフィルターがかかることで自分としては物足りない。そのため当家ではシンプルイズベストということでスピーカー・マトリックスという方法で再生している。これが効果絶大。

本作でも♪I'm Alive の後半とか、ワイプの場面など要所要所でサラウンドch大活躍。

DVD版も旧版(といっても国内盤はこれ)は2chドルビーステレオ仕様なのでLD版とほぼ同等のサウンド。強いていえば低域に底力がない。

今回音声が5.1ch化された新版(といっても08年リリース)。サントラCD付。これは既発売のCDと同内容。ちなみに[OLIVIA NEWTON-JOHN GOLD]というCDにはサントラ盤に収録されていないトラックが入っている。

音質は向上したようだがサラウンド感は旧版の勝ち。LFEにも期待したけれどもそれほどの効果もないようだ。

DVDもリニューアルを重ねても「これは!」と満足できるバージョンに行き当たることが少ないのが残念。次はBD版に期待するか。

肝心の作品内容は、オリビア・ニュートン・ジョンのワンウーマン・ショウ的でファンの方はどうぞ。でもタイトル・ナンバーの♪Xanaduの昇天間際、片肌はだけたオリビアはライティングの効果もあってとってもチャーミング♡

2011年8月16日火曜日

『IT CAME FROM OUTER SPACE(53)』

【納涼Bムービー大会:番外編】 『IT CAME FROM OUTER SPACE(53)』 

事故で地球に飛来した宇宙船。故障箇所を修理をするために地元の住民の姿を借りる宇宙人、ここら辺はボディ・スナッチャーみたい。宇宙人の良心を信じるアマチュア天文家と町を守ることを使命とする保安官との葛藤、なんてお話。



観てから知ったのですがこれは3D作品だった。予告編でも”3D”の文字が誇らしげだ。モノクロの3D作品!興味津々。それらしいショットは見受けられる。音声もステレオ収録(オリジナルは3.0ステレオらしい)。エイリアンの造形も素晴らしい。原作がレイ・ブラッドベリだったとはさらに驚き。IMDbへのリンクはこちらから

自分の手元のDVDはPAL盤ですがジャケットアートは米盤と同じ。このジャケットアートには偽りあり。金髪の女性にはこんなシーンありませんw。エイリアンのデザインも違うぞ。

この作品からは必然的に『Invasion Earth:The Aliens Are Here(88)』へ連想は転がっていくのだけれども、米尼チェックしてもいまだVHSしか入手できないという。大変残念である、と言うほどの作品でもないのです(IMDbの評価2.3ですw)、自分みたいな物好きが欲しいと思う程度の作品なんですが。

2011年8月15日月曜日

『The Deadly Mantis(57)』

【納涼Bムービー大会(終)】 『The Deadly Mantis(57)』 

グリーンランドの氷河の中から氷漬けの巨大カマキリが復活し、首都ワシントンへ殴り込みをかけるというお話。



本来寒さに弱い昆虫が北極圏で暴れ回るお話自体、もう私ついて行けないw。

マンハッタンの地下トンネルの場面はこの作品中唯一の印象的場面だ。このところ観てきた作品に出てきたPhil Harveyがこの作品にも出演している。だからなんだと突っ込まれても困るのですが(^_^;) IMDbによると彼は『黒い罠(57)』にも出演している。IMDbへのリンクはこちらから

2011年8月14日日曜日

『The Land Unkown(57)』

【納涼Bムービー大会④】 『The Land Unkown(57)』

海軍の南極探検隊のとあるチームが悪天候のなか飛行中に何物かと接触して軟着陸する。そこの標高は水面下を示しておりさらに南極であるにもかかわらず温暖な土地(えぇっ?!)で、そこで探検隊は巨大なトカゲやT-レックス、首長竜と言った原始の世界に生息していた生物と遭遇することになる。

ヘリコプターの補修に必要な部品は破損してしまい、とりあえずサバイバル生活が始まる。そのうち数年前の探検隊で行方不明になっていた隊員と出会う。彼もヘリの事故で遭難していた。彼の乗っていたヘリのがれきから使えそうな部品を調達して無事脱出に成功する。めでたし、めでたし。



古代生物の撮影は、本物のトカゲをけしかけて戦わせるという、今では動物愛護団体がうるさくてとても実現できないであろう「トカゲ特撮」と、ゴジラでおなじみの「着ぐるみ特撮」など。T-レックスのデザインがとてもステキで涙が出そう(嘘)。IMDbへのリンクはこちらから IMDbの評価は意外と高いぞ!

2011年8月13日土曜日

『Monster On The Campus(58)』

【納涼Bムービー大会③】 『Monster On The Campus(58)』

とある大学で生物学を研究する教授がマダガスカル近海でとれたシーラカンスを手に入れるところから恐怖は始まる。シーラカンスを運んできた水槽の水を飲んだ犬は突然凶暴化し、シーラカンスに止まったトンボも古代トンボのように巨大化してしまう…。

その教授がシーラカンスを冷蔵庫に保管する際、魚の歯で手に傷を負ってしまう。同席した女性が傷の手当をしようとするが意識を失ってしまうので家まで送ってもらう。一方約束をすっぽかされた婚約者が心配して彼の家へ行ってみると彼は庭に倒れていて…。

最初の事件後警察は教授にボディガードをつけるが、また第二の事件が起こってしまう。大学側は教授に休養を勧める。一方何かに気がついた教授はその勧めを受け入れて一人山荘で自身の理論を証明すべく実験を実行するが…。



シーラカンスの血液(体液?)の作用で犬はオオカミみたいに、トンボは古代トンボに、そして人は原人へと先祖返りをする。その変化は一時的なものでしばらくすると元へ戻る。まるでジキル博士とハイド氏のようなお話。IMDbへのリンクはこちらから

2011年8月12日金曜日

『The Leech Woman(60)』

【納涼Bムービー大会②】 『The Leech Woman(60)』 


とある開業医のところにミイラのように干涸らびた老女が現れる。彼女は故郷のタンガニーカの村に帰るために資金を出してくれと要求する。その見返りとして彼女の属する民に伝わる若返りの秘密を教えてやるともちかける。興味を持った医者は妻同伴でアフリカに向かい、現地でガイドを雇い共に老女の言ったナンド族の村を目指す。

途中村の住民の襲われ半ば囚われの身として村にたどり着いた三人は老女と再会し、若返りの儀式に参加することを許される。この村に伝わる蘭の花粉から取れる秘薬と男の松果腺のホルモンを混ぜたものを飲むことにより老女は若返る。医者は老女の許可を得て妻に若返りを勧める。老女は妻に犠牲となる男の選択を迫り、妻は夫を犠牲者にと選ぶ。

実はこの夫婦離婚間際の不仲状態で、夫は妻を若返りの実験台にするために同伴させたと思われるが、土壇場でしっぺ返しを受けることになる。若返った妻に向かって老女は、この効果は一時的なものだと忠告する(そんなこと、先に云ってくれよな)。

若返った妻にクラっときたガイドは秘薬と指輪(松果体ホルモンを採取するための凶器)を盗み、ダイナマイトを使って村を脱出。途中効果が切れて元の姿に戻った女を捨てようとするが、逆に女の犠牲となって秘薬と指輪は女の手に渡ってしまう。

若返った姿で妻の姪になりすまして帰国する女を、亡き夫の若き弁護士が出迎える。弁護士には婚約者がいて、とお約束通りの恋のさや当てが始まる。一方女は若さを保つためには秘薬に頼らなければならない。秘薬はあるが男の松果体ホルモンを手に入れるために通りすがりの男を殺してしまう。女と弁護士との仲を不審に思った婚約者は、女の家へ弁護士より早く乗り込んでいくが、あっけなく女に殺されてしまう。婚約者をクローゼットに隠し、弁護士を迎える女。そこへ警察が家宅捜査に乗り込んできて…。



〈ヒル女〉と訳せる題名から吸血鬼の亜流かと思ったがそこはちょっとひねってある。生き血でなく松果腺から分泌されるホルモンが必要になるという。しかし〈松果腺〉なんていうこむづかしい器官を引きずり出すほどのお話でもないと思うんですがね。IMDbのリンクへはこちらから

2011年8月11日木曜日

『The Mole People(56)』

【納涼Bムービー大会①】 『The Mole People(56)』

アジアのどこか(おそらくヒマラヤ山系)で考古学調査中のチームが古代文明関連の石版とランプを発見。現地人の助けを借りて山の懐にある遺跡にたどり着く。そこでメンバーの一人が地割れで地中深く落ちてしまい救出のため未知の地中へ降りていく。

縦穴の終点で発見したのはメンバーの死体と地中に開いた空洞に開けた古代都市だった。岩石に含まれる化学物質の発する薄光でほの明るいこの都市は国王を首長に頂く王国。太陽の光が届かない地底に棲む人々はさらに都合の良いことに英語をしゃべるので、探検隊も意思疎通に苦労はない。

王たちは当初外来人を神の使いと信じ女奴隷をあてがうなど丁重に扱うが、自分たちと同じ限りある命の持ち主と解るや態度を豹変させる。この女は、モンゴロイド系(と思われる)人種の王国においては色白(要するに白人)のため異端とされ奴隷身分にある。調査隊はこの女奴隷の助けを借りて地上への逃げ道を探すのだが…。



表題のモグラ人間は奴隷のような存在で王国の人々に代わって使役を課せられている。言葉は通じないが調査隊の温情に感謝したモグラ族が脱出をアシストしてくれる。でもそれ以上の存在感を示すキャラクターでもない。IMDbへのリンクはこちらから